ガングリオンとは

ガングリオンは、関節や腱の近くにできる、ゼリー状の物質が詰まった腫瘤（しゅりゅう：こぶのようなもの）です。

どんな症状？

• 手首や指の関節、腱鞘（けんしょう：腱を包む組織）などに、米粒大からピンポン玉大の腫瘤ができます。
• 腫瘤は柔らかく感じることもあれば、硬く感じることもあります。
• 多くの場合、痛みなどの症状はありませんが、神経の近くにあると、しびれや痛み、動かしにくさを感じることもあります。
• 手をたくさん使うと、腫瘤が大きくなることがあります。

原因

• ガングリオンは、関節や腱鞘から発生します。
• 若い女性に多く見られますが、手をよく使うからといって必ずできるわけではありません。
• 関節液や腱鞘の潤滑油である滑液が、ガングリオンの袋に溜まって濃縮し、ゼリー状になります。

診断

• 見た目、触診、表在超音波検査でほぼ診断がつきます。
• 腫瘤に注射針を刺して、ゼリー状の物質が吸引できれば、ガングリオンと診断できます。

治療

• 腫瘤だけで症状がなければ、経過観察しても大丈夫です。
• 大きくなったり、痛みが強かったり、神経が圧迫されてしびれや動かしにくさがある場合は、治療が必要です。
• 治療法には、注射針で内容物を吸引・圧出します。
• それでも再発する場合は、手術でガングリオンを摘出しますが、手術をしても再発する可能性はあります。

当院での治療

• 必要に応じて、超音波検査を実施

• 症状に応じた適切な治療法の提案

  • 経過観察
  • 吸引・圧出療法

  手術療法が必要な可能性がある場合は専門医療機関へご紹介いたします。

「もしかしてガングリオンかな？」と思ったら、お気軽にご相談ください。