腱鞘炎・ばね指
腱鞘炎とは?
腱鞘炎は、指や手首などを使いすぎることで、腱(筋肉と骨をつなぐ組織)とその周りにある腱鞘(けんしょう:腱を保護するトンネルのような組織)に炎症が起こる状態です。
ばね指とは?
ばね指は、指を曲げ伸ばしする腱と、それを包む腱鞘(けんしょう)との間に炎症が起こり、指の動きが悪くなる状態です。指を曲げ伸ばしする際にカクンと引っかかる感触があったり、途中までしか曲がらなくなったり、無理に曲げると元に戻らなくなったりします。腱鞘炎の1種であり、親指、中指、薬指に起こりやすい傾向があります。
こんな症状ありませんか?
- 手首や指が痛い、腫れている
- 指を曲げ伸ばしするときにカクンと引っかかる感じがする
- 朝起きたときに特に症状が強い
具体的な原因
- 仕事や家事: パソコン作業、スマホの操作、楽器の演奏、編み物、料理など、手や指を長時間使う作業
- スポーツ: テニス、ゴルフ、バドミントンなど、手首や指に負担がかかるスポーツ
- 病気: 関節リウマチ、糖尿病など、腱や腱鞘に影響を与える病気
- ホルモンバランスの変化: 妊娠、出産、更年期など、ホルモンバランスの変化によって腱鞘が腫れやすくなる
- 加齢: 年齢を重ねると、腱や腱鞘の柔軟性が低下し、炎症を起こしやすくなる
治療
軽度の場合には、まずは安静にする保存療法を行います。症状が落ち着いてきたら、ゆっくりとストレッチングを行うことで改善を目指します。
それでも改善が見られない場合や、症状が重い場合には、局所麻酔剤やステロイド剤の混合液を腱鞘内に注射する治療を行います。これは即効性がありますが、副作用の可能性もあるため、数回の注射でも効果がない場合は手術を検討します。その際は、手術可能な専門医療機関へのご紹介をいたします。
「もしかして腱鞘炎かな?ばね指かな?」と思ったら、ご相談ください。