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骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨の強度が低下して骨折しやすい状態になる病気です。骨の強度は「骨質」と「骨密度」の2つの要素で決まります。骨は、日々古い部分が溶かされ(骨吸収)、新しい骨が形成されています。このバランスが崩れて、吸収に形成が追いつかず、骨がスカスカでもろくなった状態を骨粗鬆症と言います。

Cheese bone and magnifier, concept osteoporosis and prevention

骨粗鬆症と言われたら

健診結果を活かして予防・改善を行いましょう。「骨質」と「骨密度」を低下させないことが予防の鍵となります。

健診結果を活かすコツ

健診は、自覚症状がないまま進行する病気の芽を見つける大切なチャンスです。健診結果から見えてくる生活習慣の見直しポイントを活用し、骨粗しょう症の予防や改善に役立てましょう。

骨粗鬆症の原因

  • 偏った食生活、運動不足、喫煙などの生活習慣や、糖尿病などの疾患が骨質を悪化させる要因となります。
  • 骨密度の低下には、加齢やカルシウム不足が主な原因です。特に女性の場合、閉経後にエストロゲンが減少することで骨密度が急激に低下し、骨粗しょう症が中年期以降に多く見られます。

重症化を招く生活習慣

以下の生活習慣は骨粗しょう症のリスクを高めます。心当たりがある方は、早めに見直しを始めましょう。

  • 好き嫌いが多く、偏食をしがち
  • 過度なダイエットをしている
  • 喫煙や過度の飲酒
  • 運動習慣がない

気付かぬうちに進行し、全身の状態に関わることも

骨粗しょう症は自覚症状がほとんどないため、知らないうちに進行し、全身の健康に影響を及ぼすことがあります。例えば、以下のようなリスクがあります。

  • 転んだだけで骨折し、そのまま寝たきりになる
  • 姿勢の変化(腰が曲がるなど)により、胃が圧迫されて逆流性食道炎を引き起こす
  • 心臓や肺が十分に広がらず、心肺機能が低下する

骨粗しょう症は全身の状態を悪化させる可能性があるため、定期的な骨密度検査などで骨の状態を把握することが重要です。

健康寿命にも関わる!骨粗鬆症が招く悪循環

骨粗鬆症が進行すると、現れることがあるのが、腰や背中の痛み。痛みがあると日常の動作が低下し、骨が筋肉が弱くなります。骨や筋肉が弱くなると少しの衝撃で骨折し、そこがまた痛むようになります。この悪循環は寝たきりや要介護状態を招き、健康寿命を縮めることになりかねません。

骨を丈夫に保つことは、生き生きとした生活を送るために大切です。

無理なく実践!骨粗しょう症予防・改善のコツ

全てを一気に見直そうとすると無理が生じ、長続きしません。できることから一つずつ始め、自分に合った方法を見つけるのが骨粗しょう症予防のポイントです。

食生活改善のコツ

骨を強くする栄養素を意識して摂取しましょう。

  • カルシウムを多く含む食品:牛乳、小松菜、木綿豆腐
  • ビタミンDを多く含む食品:サンマ、ウナギのかば焼き、サケ
  • ビタミンKを多く含む食品:納豆、カットわかめ、ブロッコリー

Healthy diary and non-diary products rich in calcium on grey background

運動量を増やすコツ

日常生活の中で無理なく運動を取り入れましょう。

  • 普段より歩くスピードを上げる
  • 少し遠回りして買い物に行く
  • 小まめに家事を行う

ジョギングをする男女

禁煙のコツ

禁煙は骨の健康にも良い影響を与えます。

  • 禁煙開始日を決める
  • 散歩などでイライラを解消する
  • 禁煙するメリットを書き出してみる

禁煙ステッカーを貼ったハートのオブジェと聴診器

定期的なチェックが重要

骨粗しょう症は自覚症状が少ない病気です。定期的に骨の状態をチェックし、早期発見・早期対策を行いましょう。

こんな症状に心当たりはありませんか?

身長が低くなった

背中や腰が曲がってきた

背中や腰に痛みを感じる

転びやすくなった

心当たりがある方は、骨粗鬆症の可能性があるので、検査を受けることをお勧めします。

高齢者の女性

当院で行っている検査

当院では、骨粗しょう症のリスクを早期に発見するための以下の検査を行っています。

  • 骨密度検査(DEXA法):骨密度を正確に測定し、骨粗しょう症の評価をします。
  • 血液検査:骨代謝マーカーやカルシウム、ビタミンDの値を測定し、骨の代謝に関わる数値や健康状態を詳しく調べます。
  • X線検査:骨の変形や既存の骨折がないかを確認します。

当院で行っている治療

骨粗しょう症と診断された方には、患者様の状態に合わせた治療を提供しています。

  • 生活習慣指導:食事や運動のアドバイスを行い、日常生活の中で骨の健康を保つサポートをします。
  • 薬物療法:食事や運動で十分に骨粗鬆症の状態が改善しない場合は、薬による治療も合わせて行います。骨吸収を抑制する薬や骨形成を促進する薬、腸管からのカルシウム吸収を助ける薬や、女性ホルモンを補充する薬を患者様の状態に応じて選択しています。
  • 定期的なフォローアップ:治療の効果を確認し、必要に応じて治療計画を見直します。

 

骨粗しょう症は、知らないうちに進行し、全身の健康に影響を及ぼす病気です。

しかし、適切な予防と早期対策を行うことで、健康寿命を延ばすことができます。

当院では、骨粗しょう症のリスク評価から治療まで、患者様一人ひとりに合わせたサポートを提供しています。

お気軽にご相談ください。

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