帯状疱疹
「ピリピリとした痛みや、赤い発疹が気になる…もしかして帯状疱疹? 」
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、体の片側にピリピリとした痛みと赤い発疹が現れる病気です。
小さい頃に水ぼうそうにかかったことはありますか? 実は、水ぼうそうを引き起こすウイルスは、治った後も体の中にずっと潜んでいます。
そして、加齢やストレスなどで体の免疫力が下がると、再び活動を始め、帯状疱疹を引き起こすのです。
主な症状
- ピリピリとした痛み:体の片側に、チクチク、ピリピリとした痛みが現れます。
- 赤い発疹と水ぶくれ:痛みのある部分に、赤い発疹や水ぶくれができます。
- 帯状に広がる:発疹は、体の片側の神経に沿って帯状に広がることが特徴です。
発症部位
発症部位は胸や背中が多いですが、顔や頭、腹、腕、腰、脚にできることもあります。
合併症
目の周りに出る場合は、角膜炎・眼内炎による視力障害や眼痛・充血が生じる可能性があります。
耳に出る場合は、顔面神経麻痺による顔の動かしにくさや内耳神経障害による聴力低下や耳鳴り・めまいが生じる可能性があります。
腰に出る場合は直腸膀胱障害による尿の出にくさや便秘が生じる可能性があります。
皮膚の症状が治まった後も「ピリピリ」「電気が走るような」神経痛が続く「帯状疱疹後神経痛」が残ってしまう可能性があります。
帯状疱疹の治療
早期に治療を開始することが大切です!
帯状疱疹は、早期に治療を開始することで、症状を軽くし、合併症のリスクを減らすことができます。
- 抗ウイルス薬
- 痛み止め
予防
- 健康的な生活:バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動などで免疫力を高めましょう。
- ストレスをためない:ストレスをためないように、リラックスできる時間をつくりましょう。
- ワクチン:50歳以上の方には、帯状疱疹の予防のためのワクチンが推奨されています。発症予防だけでなく、帯状疱疹後疼痛の発症も予防することができます。
再発
帯状疱疹は、再発することもあります。
一度帯状疱疹にかかっても、再び発症する可能性があります。予防を心がけることが大切です。